エアコンの位置で失敗しない!後悔しないためのポイント
新築住宅を建てることは、人生における大きなイベントの一つです。
夢を形にする喜びとともに、同時に、様々な決断を迫られる場面も数多く存在します。
その中でも、特に慎重に進めたいのがエアコンの設置場所選びです。
エアコンは、快適な住空間を実現する上で欠かせない設備ですが、設置場所を間違えると、冷暖房効率の低下や、生活空間におけるデザイン上の不調和など、様々な問題を引き起こす可能性があります。
今回は、エアコンの位置で失敗しないためのポイントについて解説します。
□エアコン位置は新築のうちに決めるべき!
新築住宅のエアコン設置は、設計段階でしっかりと検討しておくべきです。
なぜなら、後から変更しようとすると、費用や工期が大幅に増える可能性があるからです。
例えば、エアコンの設置位置を変更するために、電気配線や配管を新たに敷設する必要が生じることがあります。
また、壁や天井を壊して、新たな開口部を作る必要が生じる場合もあります。
このような変更は、時間と費用がかかるだけでなく、工事中に発生する騒音や埃などの問題も発生する可能性があります。
後悔のないエアコン設置を実現するためには、設計段階でしっかりと計画を立て、エアコンの設置場所を決定することが重要です。
設計段階でエアコンの設置場所を決定することで、後から変更による追加費用や工期延長のリスクを回避することができます。
□エアコン位置を決める7つのポイント
新築住宅のエアコン設置場所を決める際には、様々な要素を考慮する必要があります。
後悔のないエアコン設置を実現するために、以下の7つのポイントを参考に、最適な場所を選定しましょう。
1:室外機の設置場所
室外機は、エアコンの冷媒を循環させるための重要な役割を担っています。
室外機は、風通しが良く、日当たりが良くない場所を選ぶことが重要です。
また、室外機から出る音や振動が気になる場合は、住宅の構造や周囲の環境を考慮して、適切な場所に設置する必要があります。
2:筋交い
筋交いは、壁の強度を保つために設置される構造材です。
筋交いは、通常、壁の中央部分に設置されます。
エアコンを設置する際には、筋交いの位置を把握しておくことが重要です。
筋交いの位置にエアコンを設置してしまうと、配管を通すことができなくなる可能性があります。
3:エアコンと室外機の距離
エアコンと室外機は、できるだけ近くに設置することが望ましいです。
エアコンと室外機の距離が離れると、配管の長さが長くなり、エアコンの効率が低下する可能性があります。
また、配管の長さが長くなると、配管の費用も高くなります。
4:家具の配置
エアコンを設置する場所には、家具を置く予定がないか確認しましょう。
エアコンの吹き出し口が家具に塞がれてしまうと、冷暖房効率が低下する可能性があります。
また、エアコンの下に家具を置くと、エアコンの音が反響して、生活空間における騒音問題が発生する可能性があります。
5:通気スペース
エアコンは、周囲の空気を吸い込んで冷やす、または暖めることで、室温を調節しています。
そのため、エアコンの周囲には、十分な通気スペースを確保することが重要です。
エアコンの周囲に物が置かれたり、壁に密着したりすると、エアコンの効率が低下したり、故障の原因となる可能性があります。
6:キッチンへの設置
キッチンは、調理によって熱気が発生しやすく、室温が上がりやすい場所です。
そのため、エアコンをキッチンに設置する場合は、エアコンの効率が低下する可能性があります。
また、キッチンの油煙や水蒸気などがエアコンに付着すると、エアコンの故障の原因となる可能性があります。
7:広い空間への設置
広い空間の場合、エアコン1台では、十分な冷暖房効果を得ることができない場合があります。
広い空間には、複数のエアコンを設置する必要がある場合もあります。
複数のエアコンを設置する場合は、各部屋の広さや形状、用途などを考慮して、適切な場所に設置する必要があります。
□エアコン位置失敗事例から学ぶ
エアコンの設置場所選びで失敗してしまうと、快適な生活空間が台無しになってしまうことがあります。
ここでは、実際にエアコン設置で失敗した事例をご紹介します。
1:カーテンレールとの干渉
窓の上にエアコンを設置しようとしましたが、窓上のスペースが少なく、エアコンとカーテンレールが干渉してしまいました。
エアコンの吹き出し口がカーテンレールに塞がれてしまい、冷暖房効率が低下したり、カーテンが風で揺れて気になるなど、様々な問題が発生しました。
2:室外機の位置で後悔
子供部屋にエアコンを設置しようとしましたが、室外機の設置場所が家の正面になってしまい、外観を損なうことになってしまいました。また、室外機から出る音が気になるようになり、後悔する結果となりました。
3:筋交いとの干渉
配管を通したい場所が筋交い(耐力壁)だったため、穴を開けることができませんでした。仕方なく、別の場所に穴を開けましたが、配管が目立つようになってしまい、見た目が悪くなってしまいました。
4:エアコンの効果が弱い
エアコンの設置位置が不適切だったため、エアコンの効果が弱くなってしまいました。
エアコンの風が直接当たる場所に設置してしまい、部屋全体に風が行き渡らず、冷暖房効率が低下してしまいました。
5:照明との干渉
エアコンを照明の下に設置したため、照明の光がエアコンに反射して、部屋全体が眩しくなってしまいました。
また、エアコンの陰になってしまい、部屋の一部が暗くなってしまいました。
6:カーテンの動き
エアコンの風が直接カーテンに当たってしまい、カーテンがカサカサと動く音が気になり、快適な生活を阻害してしまいました。
7:デザインとの調和
エアコンを設置する場所が悪く、部屋のデザインに調和せず、浮いた存在となってしまいました。
また、アクセントクロスの場所にエアコンを設置したため、エアコンの存在が目立ってしまい、インテリアの統一感が損なわれてしまいました。
□エアコン位置はプロに相談しよう
エアコンの設置場所選びは、専門家の意見を参考にすると、より良い結果が得られます。
設計士やエアコン販売店の担当者などのプロに相談することで、最適な設置場所や注意点などをアドバイスしてもらうことができます。
設計士は、住宅全体の設計に精通しており、エアコンの設置場所だけでなく、住宅全体のインテリアやデザインとの調和を考慮したアドバイスをしてくれます。
また、エアコン販売店の担当者は、エアコンの性能や機能に関する豊富な知識を有しており、設置場所や機種選びに関する適切なアドバイスをしてくれます。
プロの意見を参考に、エアコンの設置場所を決めることで、快適な住空間を実現することができます。
□まとめ
新築住宅のエアコン設置は、設計段階でしっかりと計画を立て、後悔のない場所を選ぶことが重要です。
エアコン位置を決める際には、室外機の設置場所、筋交いの位置、エアコンと室外機の距離、家具の配置、通気スペース、キッチンへの設置、広い空間への設置など、様々な要素を考慮する必要があります。
また、エアコンの設置場所選びは、専門家の意見を参考にすると、より良い結果が得られます。
設計士やエアコン販売店の担当者などのプロに相談することで、最適な設置場所や注意点などをアドバイスしてもらうことができます。
エアコンの設置場所を適切に選ぶことで、快適な住空間を実現しましょう。