注文住宅を検討中の方の中には、窓に関して悩んでいる人も多いと思います。
窓には後悔しやすいポイントがあるので、実際の事例を見ながらどう工夫するのかを考えていきましょう。
今回は菰野町、四日市市、いなべ市周辺で注文住宅を検討中の方へ、窓における後悔しやすいポイントを紹介します。

□窓でよくある後悔とは

1つ目は、トイレの窓がいらなかったことです。
トイレをできるだけ明るくしたいと考えて、トイレに窓を付ける人がいます。
ただ、最近は窓ではなく、センサーライトを導入する人の方が多くなっています。

また、窓は換気しやすくなるように見えますが、換気は換気扇があれば十分です。
トイレの窓はデメリットの方が多いので、本当にいるのかどうかはよく考えて検討すべきでしょう。

2つ目は、勝手口がいらなかったことです。
勝手口があっても損はないからといって、設けるのは良くありません。
勝手口も立派なオプションなので、本当に必要な場合に設けるようにしましょう。

3つ目は、階段に窓を設置すればよかったことです。
階段には窓を設置しなくても良いのではないかと思う人は多いかもしれません。

ただ、階段は晴れた明るい日でも、窓がないだけで意外にも暗くなってしまいます。
昼間でもわざわざ明かりをつけなければならなかったり、高齢者であれば転倒事故の可能性があったりするので、階段にも窓を設置するべきでしょう。

□窓の用途や配置などの決め方について

吹き抜けのある家の場合は吹き抜けから階下に光が取り込みやすく、風が抜けやすくなるように意識して窓を配置しましょう。
寝室と子ども部屋に窓を配置する際は、自然な明るさを出すためにも1面だけでなく2面以上に配置すると良いでしょう。

また、寝室などのプライベート空間は、周辺からの視線が絶対に入らないように注意しなければなりません。
事前にどのような周辺状況なのかを調べておくことで、適切な窓の向きや面数も把握できるでしょう。

□窓の多い家と少ない家はどちらが良いのか

＊窓の多い家について

窓の多い家のメリットは光や風が入りやすいので明るく、風通しの良い家になる点です。
やはり光のない暗い部屋よりも、自然の光がしっかり入ってくる明るい部屋の方が精神的にも嬉しいですよね。

また、窓が多いと視線が抜けやすくなります。
視線が抜けやすい家は、家の中が実際よりも広く見える効果が期待できます。
窓の多い家は、全体的に見て開放感のある空間を実現できるでしょう。

一方で、窓の多い家は窓の少ない家に比べて断熱性能が低いデメリットがあります。
部屋の中の空気を外に出さずに夏は涼しく、冬は暖かくしてくれることが望まれる住宅の断熱性能ですが、実は窓が最も熱が逃げやすい部分なのです。

完全な断熱性能は窓がない家とも言われるほどです。
断熱性能を高めるには、窓が多いのは不利になりやすいといえます。
したがって、断熱性能の高い家を目指す人にとっては、窓の多い家はあまり目指すべきではないでしょう。

また、プライバシーの面でも懸念点があります。
先ほど窓が多いと視線が抜けやすく、開放的な印象になるメリットを挙げましたが、それと同時に家に入ってくる視線も多くなってしまいます。

開放感を求めて大きめの窓を付けたものの、想像以上に周辺からの視線が気になってしまい、結局カーテンで隠してしまうともったいないです。

さらに、耐震性能も下がってしまう可能性があります。
家には強い風や地震による揺れから守ってくれる耐力壁があります。
窓を多くするとその分耐力壁の面積も小さくなるので、耐震性能も下がってしまうでしょう。

＊窓の少ない家について

窓の少ない家は、暖房効率が高い家を実現できます。
夏は涼しく、冬は暖かい家を実現できるでしょう。
また、大きさによりますが、窓には意外に大きいコストがかかってしまうので、窓の多い家と比べると圧倒的にコストを抑えられます。

一方で、窓の少ない家は実際に住んでみると、想像していたよりも暗いと感じる人が多いです。
実は、家の完成後に室内をもう少し明るくしたいと思っても、新しく窓を設置するのは非常に大変です。
窓の取り付けは壁を取り壊して行うので、新しく断熱材を入れ直したり外壁を補修したりするなど、新築時よりも手間がかかってしまうでしょう。

ここまで窓の多い家と少ない家のメリットとデメリットを挙げましたが、結論をいうと窓は多すぎるのも少なすぎるのも良くありません。
窓の基本的な役割は部屋に自然光や風を入れること、冬に日光を入れて部屋を暖かくすること、外と家をつないで開放感を出すことの3つです。

この3つの役割をしっかりと果たしていけるように、バランスを考えて配置することが大切です。

□まとめ

今回は注文住宅を検討中の方へ、窓に関してよくある後悔を紹介しました。
窓は部屋に開放感と明かりをもたらしてくれる一方で、数や配置を間違えるとプライバシーが損なわれるリスクや断熱性能を下げてしまうリスクがあります。
窓に関しては、数と配置に十分に注意して検討するようにしましょう。