住宅ローンを頭金なしで組むメリットについて紹介します!
頭金なしのメリットや注意点については知っておきましょう。
今回は、菰野市、四日市市、いなべ市周辺で注文住宅を検討中の方へ、住宅ローンを頭金なしで組むメリットを紹介します。
□住宅ローンと頭金の概要について
*住宅ローンとは
まずは住宅ローンの概要について押さえておきましょう。
住宅ローンは、個人が住むための不動産を取得する際に金融機関から受けられる融資のことです。
低金利、長期返済が大きな特徴で、原則として1人が契約できるローンは1つだけです。
他の融資に比べて住宅ローンは特に条件の良い融資です。
名前では判断しにくいかもしれませんが、住宅ローンはあくまで借金です。
契約期間が長期にわたることから金利を抑えられ、時間をかけてゆっくりと返済できるため、広く多くの人がマイホームを持てるようになりました。
ただ一方で、定年後にも返済を続ける世帯は少なくありません。
借り入れる年齢と返済年数によっては老後の資金計画をしっかりと練らないと、返済が滞るという事態にも繋がりかねないので注意が必要です。
*頭金とは
頭金とは、住宅価格から住宅ローンの借入額を差し引いた金額です。
3,000万円の住宅を2,500万円の融資を受けて取得する場合、3,000万円から2,500万円を引いた500万円が頭金となります。
言い換えると、頭金は金融機関から借り入れないお金、自己資金です。
基本的に支払いは売買契約から引き渡しまでの期間中に行います。
どのくらいの融資を受けられるのかは金融機関やローンの種類によって違い、それに伴って必要な頭金の額も変わります。
条件を満たせば頭金を支払わなくても良いケースや1割未満で良いケースもあります。
ただし、頭金の額が少なければ少ないほど、当然借入額が高くなるのでその分利息の負担が重くなります。
□頭金なしのメリット
1つ目は、家賃の流出を抑えられる点です。
頭金を貯めるまでローンを借りない場合と頭金を一切貯めることなくローンを組む場合とでは、家賃の流出額に大きな差があります。
頭金を貯めるまでの間は賃貸に住む人がほとんどですが、家賃は大家に払うお金なので当然何も見返りがありません。
しかし、住宅ローンは月々の支払いがある点は賃貸と共通していますが、そのお金(返済額)は将来の資産のためのお金と言えます。
頭金を貯める期間をなくしてすぐにローンを組むことで、賃貸の場合に大家に払うはずだったお金を将来のための投資にできるのです。
2つ目は、住宅ローン控除を最大限に活用できる点です。
頭金が0円であれば借入額がその分多くなり、控除される額も大きくなるので、お得にローン返済できるでしょう。
3つ目は、現金が手元に残ることです。
頭金を支払わないということは、そのお金を他のことに使えるということになります。
そのお金を将来のための貯蓄や運用に回せば、不測の事態にも柔軟に対応できます。
□頭金なしの注意点
頭金なしで住宅ローンを組む場合は、頭金ありのケースよりも借入が大きくなります。
そのため、返済の負担が比較的大きいことに注意が必要です。
毎月の支払いや返済が完了するまでの期間が長く、トータルの出費も頭金ありで借りるより高いです。
家計の変化に伴って、返済が困難になる可能性もあるでしょう。
また、住宅ローンの審査が厳しくなる傾向があります。
返済を滞りなく行えるか、借入総額が年収に見合っているか、返済能力については厳しく審査されます。
さらに、金利が上がった際の返済負担への影響が大きいというデメリットもあります。
借入時は低金利で安心していたが、金利上昇に伴って返済負担が増えるという事態も十分に考えられます。
変動金利を利用する場合は、半年ごとに見直しが入るので金利が上昇すると返済額も増えます。
当初固定金利を利用する場合は、固定金利期間が終わるタイミングで金利上昇があった際に返済額が増えます。
他にも、自宅を担保に入れていて、かつ何らかの理由によりローンの返済ができなくなった時、家を売却したとしても残債を完済しきれないという事態も考えられます。
住宅は住み続けると自然と劣化していきます。
住宅の劣化に伴って、資産価値が低くなります。
そのため、住宅に関しては、販売価格よりも売却価格の方が高くなることはあり得ません。
劣化がひどいと、最悪のケースでは売却価格が残債を上回り、家を手放したのにもかかわらず借金が残るという事態に陥る可能性もあるのです。
□まとめ
今回は、頭金なしで住宅ローンを組むメリットと注意点を紹介しました。
頭金なしで組むと家賃の流出を抑えられ、最大限の控除を受けられ、浮いた資金を貯蓄に回せるメリットがあります。
ただ一方で、ローンの審査が厳しくなる傾向があり、返済の負担や金利上昇のリスクが大きい点には注意しましょう。