三角屋根の家は間取りが自由?三角屋根の特徴を解説
一戸建ての屋根といわれると、多くの人が三角屋根を想像するのではないでしょうか。
今回は、三角屋根の間取りのアレンジのアイデアとメリット・デメリットについてお伝えします。
屋根の形を迷っている方、三角屋根のおしゃれな家が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
□三角屋根は間取りのアレンジがしやすい
*ロフト・スキップフロアを設ける
三角屋根の形から、家の上部には三角の空間ができます。
ロフトとは、建築基準法によって「天井高さ1.4メートル以下かつ下階の床面積の50パーセント以下でつくる床面積に含まれないスペース」と定められています。
似ているつくりとして、「スキップフロア」が挙げられます。
スキップフロアとは、フロアの高さを半階層ずらすことで、中2階や中3階をつくることを言います。
ロフトは主に収納スペースといった、補助的なスペースとして利用されます。
それに対して、スキップフロアは、他の部屋ともつながりがあり、居住スペースとして使用されることが多いです。
スキップフロアは、高さに制限があり、建物を上に伸ばしにくい平屋や、敷地が狭く、収納スペースが不足している建物で自由度を上げたい方におすすめです。
*吹き抜けを設ける
三角屋根の場合、屋根の中央に向かって高さがあります。
そのため、屋根の形状を活かして家の中心に階段を設置して吹き抜けをつくることで、開放的で広く感じる空間をつくれます。
吹き抜けをつくると、自然と天井が高くなります。
さらにここで「スケルトン階段」といわれる踏み込み部分に板がなく、骨組みが見える階段にすることで、光が踏み込み部分から漏れて明るくなるだけではなく、間接的に柔らかい光を当てることが可能です。
また、吹き抜けのある住宅は壁が少なめの間取りが多いです。
視線の抜けをつくることができるため、縦の広がりを感じやすくなります。
吹き抜けから入る光は部屋の奥の方まで届くため、住宅全体を明るくできます。
平屋のような高さがない建物の場合は、周囲の環境によっては家の中に光が入りにくいです。
吹き抜けは平屋でおしゃれに日の光を取り入れる方法として有効的で、おすすめです。
また、吹き抜けを設置することで空気が循環しやすく、風通しが良くなります。
□三角屋根のメリット
まず、三角屋根はシンプルな形状です。
そのため、建設に手間がかからず、工程も短く済み、設置費用を抑えられます。
同様の理由で、構造がシンプルな場合はメンテナンスをしやすいため、 リフォーム費用やメンテナンス費用も低くできます。
さらに、雨漏りのリスクを減らせます。
通常は、建材の結合部から雨が侵入することで雨漏りが発生しますが、三角屋根であれば屋根の結合部は最頂部の1つしか存在しないため、その分リスクが減ると言われています。
これに合わせて、太陽光発電を検討している方には、太陽光パネルが設置しやすい三角屋根をおすすめします。
屋根の結合部は最頂部の1つのみで、屋根の傾斜面が少なく屋根の面積も広いため、太陽光パネルを設置しやすいのです。
寒冷地の場合は除雪が楽になるというメリットもあります。
屋根に積もった雪は、傾斜に沿って地面に落ちていきます。
三角屋根であることで、屋根の勾配によって雪が落下できる場所の予測が可能です。
一定の場所に雪が溜まるので除雪がしやすくなるのです。
また、和風やモダン、アメリカンスタイルやフレンチスタイル、北欧風といった、多くのテイストにも合わせやすいのも魅力の1つです。
好みの外観のテイストやデザインが決まっている人には、三角屋根の家がおすすめです。
□三角屋根のデメリット
三角屋根は、街並みや建物の形状を選ばないメリットがある一方で、寄棟屋根のような他の形状の屋根と比べて外観がシンプルなため、ベーシックなままでは印象に残りにくい無機質な家になってしまいがちです。
しかし、屋根は傾斜の角度を少し変更するだけで印象を変えられます。
ここで外壁を塗り壁やラップサイディングにしてオリジナリティーを出したり、外壁の色をツートンカラーにしたり複数の素材を使用したりすることで、個性のあるおしゃれな家づくりが可能です。
家の正面側と背面側は、横側の壁に比べて屋根の軒が短いです。
外壁が紫外線や雨風の影響を受けやすいため、色褪せやヒビなどの劣化が早く進む恐れがあります。
劣化しにくい外壁材や紫外線に強い塗料を選ぶことが必要です。
また、外観を綺麗に保つためにメンテナンスを定期的に行い、補修や塗装で補強するなどの対策をすることが大切です。
□まとめ
今回は、三角屋根の間取りのアレンジのアイデアに加えて、三角屋根のメリットとデメリットについてお伝えしました。
おしゃれな三角屋根の家を建てるには、三角屋根の特徴やメリットを活かすことが大切です。
菰野町、四日市市、いなべ市周辺で三角屋根の家をご検討中の方や、他にもアイデアを知りたい方はぜひ当社にお問い合わせください。