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「注文住宅で耐震性の高い家を実現したい」
そう考えている方は、おそらく将来を見据えて安心安全な住まいを求めているのでしょう。
地震が多い日本で、安心して暮らせる家は誰もが願うものでしょう。
しかし、注文住宅となると、耐震性への不安や適切な選択方法がわからないという方も多いのではないでしょうか。

この文章では、注文住宅における耐震性の重要性、選び方のポイント、チェックすべき項目を解説していきます。
地震に強い家を実現するための知識と具体的な行動指針を手に入れ、安心して理想の住まいを手に入れてください。

□注文住宅で耐震性の高い家を選ぶメリット

注文住宅で耐震性の高い家を選ぶことは、単なる構造上のこだわりを超えて、将来の安心と安全を手に入れるための賢明な選択です。
地震に強い家は、家族の安全を守り、安心して暮らせる環境を提供するだけでなく、様々なメリットをもたらします。
ここでは以下のようなメリットをご紹介します。

・地震による被害を抑制できる
・他の災害にも強くなる
・地震保険料の割引が受けられる
・補助金や減税などの優遇制度が受けられる

1: 地震による被害を抑制できる
地震はいつ起こるか予測不能であり、その被害は甚大です。
耐震性の高い家は、地震の揺れに対して強い構造を持ち、被害を最小限に抑えられます。
地震の規模や家の構造によって被害は異なりますが、耐震基準を満たした家は、倒壊や大きな損傷を防ぐことに貢献します。

2: 他の災害にも強くなる
耐震性の高い家は、地震だけでなく、台風や大雨など他の自然災害にも強い傾向にあります。
耐震構造は、水平方向の揺れに強く設計されているため、強風や豪雨による影響も軽減する効果が期待できます。

3: 地震保険料の割引が受けられる
地震保険は、地震による住宅の被害を補償する保険です。
注文住宅の場合、住宅ローンを組むことが一般的ですが、地震保険に加入することで、万が一の際にローンの返済負担を軽減できます。
耐震性の高い家は、地震保険料の割引率が高くなるため、経済的なメリットも享受できます。

4: 補助金や減税などの優遇制度が受けられる
耐震性の高い家は、国や自治体から補助金や減税などの優遇制度が受けられる場合があります。
耐震等級の高い住宅は、災害に強い住まいとして評価され、様々な優遇措置の対象となるケースがあります。

注文住宅で耐震性の高い家を選ぶメリットは、地震による被害の抑制、他の災害への備え、経済的なメリット、そして将来の安心安全という、住まいに対する総合的な価値を高める要素を兼ね備えています。
 

□耐震等級について知ろう

注文住宅の耐震性能を表す指標として、「耐震等級」というものが存在します。
耐震等級は、1~3のレベルに分かれており、数字が大きくなるほど耐震性能が高くなります。
それぞれの等級には、耐震強度や特徴、メリット・デメリットがあり、注文住宅の耐震性能を理解するためには、耐震等級について知っておくことが重要です。

1: 耐震等級1
耐震等級1は、建築基準法で定められた最低限の耐震基準を満たしていることを示しています。
これは、震度5程度の地震に対しては損傷がなく、震度6強から7の地震に対しては倒壊しない強度を備えています。

2: 耐震等級2
耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の耐震強度を備えています。
これは、災害時の避難場所となるような学校や病院などの公共施設と同等の強度です。

3: 耐震等級3
耐震等級3は、もっとも高い耐震強度を備えており、耐震等級1の1.5倍の地震にも耐えられる水準です。
これは、災害時の救護活動や災害復興の拠点となるような消防署や警察署と同等レベルの強度です。

耐震等級を取得するには、住宅性能評価機関による評価を受ける必要があります。
耐震等級2や3を取得する場合には、設計図書などの書類が必要となり、費用が発生します。
耐震等級は、注文住宅の耐震性能を数値で示す指標であり、建物の安全性と安心感を高めるための重要な要素です。

□地震に強い家の特徴とは?

地震に強い家は、単に耐震等級が高いだけでなく、いくつかの特徴を備えています。
これらの特徴を理解することで、地震に強い家を建てるための具体的なイメージを持つことができます。
ここでは「構造や形のシンプルさ」「質量の小ささ」「低層階にすること」「地盤の強さ」の四つの特徴をご紹介します。

1: 構造や形のシンプルさ
地震に強い家は、基本的には正方形に近いシンプルな構造が理想です。
正方形は、同じ面積の面で支え合うため、力が分散されやすく、倒壊しにくくなります。
逆に、複雑な形状の家は、地震のエネルギーを受けやすくなってしまうため、注意が必要です。

2: 質量の小ささ
地震のエネルギーは、家の質量に比例して伝わります。
つまり、家の質量が小さいほど、揺れが小さく、地震に強いと言えます。
木造建築は、鉄骨やコンクリート造に比べて質量が小さく、地震に強い構造と言えます。

3: 低層階にすること
高さのある建物は、揺れの影響を受けやすいため、地震に弱くなりがちです。
できるだけ低層階で建てることが、地震への対策になります。

4: 地盤の強さ
地盤の強さは、地震に強い家づくりにおいて非常に重要な要素です。
地盤が弱いと、地震の際に家が沈下したり、傾いたりする可能性があります。
地盤調査を行い、適切な地盤対策を行うことが重要です。

地震に強い家は、構造、質量、高さ、そして地盤の4つの要素がバランスよく調和することで実現します。
これらの要素を考慮することで、安心して住める地震に強い家を実現できます。

□耐震性能を維持するための対策

地震に強い家を建てたとしても、適切な管理を行わなければ、耐震性能は低下してしまう可能性があります。
耐震性能を維持するためには、定期的なメンテナンスと適切な対策が不可欠です。
二つのポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1: 結露による柱などの劣化を防ぐ
結露は、柱や梁などの木材を腐らせる原因となります。
特に、冬場など室温と外気温の差が大きい時期には、結露が発生しやすいので注意が必要です。
換気をしっかりと行い、室内の湿度を適切に管理することで、結露を防げます。

2: シロアリ対策をする
シロアリは、木材を餌とするため、住宅の構造材を食い荒らし、耐震性能を低下させる原因となります。
定期的にシロアリの被害がないか点検を行い、必要に応じて専門業者に駆除を依頼することが重要です。

耐震性能を維持することは、安心して住み続けるための重要な要素です。
定期的なメンテナンスと適切な対策を行うことで、地震に強い家を長く安全に保てます。

□まとめ

注文住宅で耐震性の高い家を実現するためには、耐震等級の理解、地震に強い家の特徴、そして耐震性能維持のための対策が重要です。

耐震等級は、1~3のレベルに分かれており、数字が大きくなるほど耐震性能が高くなります。
地震に強い家は、構造や形のシンプルさ、質量の小ささ、高さの低さ、そして地盤の強さを備えています。
耐震性能を維持するためには、結露対策やシロアリ対策など、適切なメンテナンスと対策が必要です。

これらの情報を参考に、注文住宅の設計段階から耐震性能を意識することで、安心して暮らせる地震に強い家を手に入れられます。
将来を見据え、家族の安全を守れる住まいを実現しましょう。

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